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2007年12月10日

No.53 ワンアジアツアー構想とは

漠然とした噂話としては聞いていましたが、日本でもようやく「ワンアジアツアー設立構想」のニュースが表に出ました。このツアーは、日本、豪州、アジアのPGAフェデレーションに所属するツアーが協力して、アメリカ、欧州ツアーと同等規模のツアーを作るというものです。これはプロゴルフ界としてはかなり大きなニュースのはずなんですが……扱い小さいですね(^_^;)

それも「8日、オーストラリアで明らかになった」と書かれている記事が多いのがとても気になりました。このツアーに関しては豪州ツアーとJGツアーが設立に関する覚書を取り交わしているはずで、両ツアー共同の公式発表になるものだとばかり思っていました。それがオーストラリアで、ということは、日本がイニシアチブを取れてないというふうに取れますよね。

そもそも覚書を取り交わしたのは10月と聞いているんですが、なぜこのタイミングなのかなとも思います。どうせだったら来年のツアースケジュール発表と同時でもいいはずなのに、とても中途半端な気がします。また8日に明らかになったというのもウソで、海外では4日(日本時間5日くらい)にはあっちこっちに出ていたようです。

なんだかよくわからない情報リークの仕方というか、きちんとやればそれ相応の話題になったはずなのにもったいないですよね。これからオフシーズンになるわけですから、大きな話題になる可能性があるものはタイミングを見計らって出さないと効果が薄れると思います。

まあ、それはともかくとして、ワンアジアツアーに関してこれまで出ている情報をまとめると、オセアニアとアジアを中心とした新しいゴルフツアーを作り、欧米ツアーに対抗できるツアーとしたいということと、豪州ツアーと日本ツアー(JGツアーだと文章的にわかりにくいのでこの後はあえて日本ツアーと書きます)が主軸となり、アジアツアーの中国、韓国、タイ、インドのゴルフ関係団体に働きかけているということがはっきりしています。

ツアーのスタートは早ければ2009年で、試合数は当初年間20試合でスタートし、35試合から40試合を目指しているようです。この試合数に関してはメディアによって数字がまちまちなので実数はよくわかりません。で、日本ツアーとの関係としては、日本ツアーは日本ツアーとして残るという話。ということは、現在25試合という試合数にプラス、このワンアジアツアーが20〜40試合増えるということになります。年間45〜65試合……1年間52週しかないのにこの数字はありえない(^_^;) 試合が重なる週が出てくるということですかね。

気になるのは、豪州ツアーは日本ツアーのように独立した存在という表現をしていないことです。現在豪州ツアーは瀕死の状態といってもいいぐらい縮小していて、年間7試合とか8試合しか公式戦がなく、その半数以上が欧州ツアーやアジアツアーとの共催。そう考えると、豪州ツアーの7、8試合を主軸にしながら、欧州ツアーが幅を利かせていたアジアでの試合を自分たちの中に取り込んでしまおうという思惑が見え隠れしているような気がします。

ここ数年、欧州ツアーのアジア進出はめざましく、他にも南アフリカツアーや南アメリカツアーとの共催など、その規模がアメリカと日本を除く全世界になろうとしている現状があり、アジア・オセアニア地域の収益を欧州ツアーに持っていかれたくないというのが本音かなぁと。ただ豪州ツアーだけではそれを防ぐことができないということでこの構想が生まれたのではないか……というのは邪推ですかねぇ。

日本ツアーとしてもこれ以上試合数が減るのは避けたいし、風土としてゴルフに向かない季節があるのも事実で、そこに新たなツアーという形で試合を作れればそれに越したことはないですよね。日本の冬の間、南半球で試合をすればいいわけですし。ただ、誰が出るのか?というところが非常に気になります。

日本ツアーのシード権との関係は? 獲得賞金の加算はどうするのか? 別途出場資格が必要になるのか?など、解決しなくてはいけない問題が山積みです。2つのツアーを掛け持ちで別々に賞金ランキングがあったりしたらたいへんだし、どちらかしか出られないというのだったらこれまでのアジアツアーへの出場などとなんら変わらないわけですし、かといってすべてのツアーのシード権保持者が出場することになったら選手があふれてしまう……。どういう折り合いをつけるのかとても気になります。

20〜40試合と言ってますが、そもそもスポンサーが見つかるのかどうかという根本的な問題もあり、2009年スタートというとあと1年しかないわけで、これらの問題をきちんとクリアにするには時間が足りないんじゃないかなと思うのは私だけでしょうか。

ワールドツアーが始まったときには年4試合という規模だったのでこういう心配はありませんでしたが、いきなり欧米ツアーに対抗できるだけのツアーを立ち上げようというのはかなりたいへんだと思います。日本ゴルフツアー機構の方はこれからがたいへんだと思いますが、日本のプロゴルフ界の活性化につながるツアーになってくれたらいいなと思います。


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posted by Manabu **Springwater** Shimizu at 03:59 | TrackBack(0) | ゴルフコラム
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