出身会社が同じだから感性に同調できるところがあるんですかね。といっても、私が入社したころには成毛さんはマイクロソフトの社長をしてたので、一緒に仕事したことなんてないんですけどね(^_^;) まあ古くからいる人達からうわさ話を聞くぐらいしか実際は知りません。
それはともかくとして、連載の内容なんですが、経営やビジネスといった部分をひきあいに出しつつズバッと切るあたりが痛快です。たとえば「ツアーが5試合も減っているのに誰も責任を取っていない、会社だったらありえない話だ」などという切り方。ごもっともです。私もそう思います。
こういう切り方って私がこれまで書いてきたゴルフダイジェスト・オンラインでのパソIや振りカジ、まあここまでにいたるコラムと似ているような気もしています。もちろん切り方が同じでも内容として同意できないことはありますけど、基本的にゴルフの世界からではなく、他の分野や一般的な考え方からものごとの本質に迫るという視点が好きです。これは私の考え方と非常に似ています。成毛さん、一度実際に膝をつきあわせて話をしてみたい方です。
さてそうやって成毛さんにも切られるゴルフ界ですが、ゴルフ界にはゴルフ界の常識やしきたりがあることも重々わかっていますし、中嶋プロの西遊記を作っていたときに聞いていた話でも、当たり前のことが当たり前にできないしがらみや体質が存在することも知っています。
でも、JGツアーはさすがにもうほんとに瀬戸際まできているんじゃないでしょうか。ヒーロー不在などと他力本願であったり、他のプロスポーツだったら口に出すことがほとんどないファンサービスがどうこうとか言ってるようではダメで、根本から考える必要があると思うのは私だけですかね。プロゴルフで何が足りないのか? その本質をきちんと議論せずにうわべだけつくろってもダメです。
今年“男じゃないか”というスローガンを掲げてツアーを展開していくようですが、このコピーだって抽象的すぎてよくわかりません。スローガンはいいですから公約を作ったほうがいいんじゃないですかね。改革しなきゃいけないんですから、内にも外にもわかりやすく“こうします!”という声がほしいところです。いや、言ってるんですけど、それに対してどうだった、だからどうするという話が聞こえてこないのが不思議なだけなんですけどね。
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