日本プロシニア、日本シニアオープン、そして三井住友VISA太平洋マスターズと立て続けに優勝した中嶋プロのインタビューは、長いプロ生活があればこそのすばらしいスピーチだったと思います。また、最後のボランティアへの感謝の言葉まで放送したテレビ局にも感謝したいですね。
「ガルシアより上に行くのが目標だった」と語った中嶋プロ。次はやっぱり「タイガー・ウッズよりも上に行くのが目標」でしょうか?(^O^)
その中嶋プロの活躍のかげで、先日男子ツアーの試合数減少が報道されました。来季は25試合程度になるとのこと。全盛期44試合あったことを考えると半分近い試合数になってしまいました。ツアー機構の理事のインタビューでは経済環境が厳しいとの発言。もちろんバブル期に比べて厳しいのはわかりますが、それだけが理由なんでしょうか。
女子ツアーは着実に試合数を増やしています。もちろん宮里藍プロの存在も大きいでしょう。しかし宮里プロがアメリカに行っても試合は増えている。これはなぜか? ここを考えないといけないんじゃないでしょうか。
理事の発言にも「ヒーローの出現を待つのではなく、どうやってツアーをイメージアップするか」といった話がでていますが、イメージアップすればスポンサーは増えるんでしょうか? これも問題の本質をとらえていないと思います。
アイフルやアコムが撤退したのは業績悪化が原因。沖縄オープンがなくなるのは資金難。要するに運営費用の問題。女子ツアーに比べて男子ツアーへの出資はコストパフォーマンスが合わないと考えられていると言えるんじゃないでしょうか。そこに落としどころを見つけず、交渉しているのが現状ではないかという気がします。
たとえば、賞金額をみてみましょう。今年はあと3試合残っていますが、トップが1億6000万円、70位が1300万円。2001年をみるとトップが2億1000万円、70位が1500万円。バブル絶頂期の1991年ではトップが1億3000万円、70位が1400万円。試合数が15試合も違うのにほとんど変わらない金額で推移しているわけです。
ツアープロの年間経費はたいへんな額になることもわかります。それだけの稼ぎがなければ成り立たないことも理解できますが、経営努力なしで出資者からの負担に頼る、これが一般企業だったらたいへんなことになります。株主が離れていくのは当たり前だし、このまま進めば経営破綻につながります。
イメージアップなどという当たり前のことを言う前に、抜本的な見直し、リストラを行わないといけないんじゃないでしょうか。経済環境が厳しいと思うのなら、それに見合った経営をすべきです。何もしないで、あるいはイメージアップだけでV字回復ができると考えてるのなら、このまま衰退の一途じゃないでしょうか。試合数の減る来年、本当に正念場なのではないかと感じます。
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