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2015年09月06日

No.124 コースを長くすれば日本のレベルが上がるのか?

今週開催されているフジサンケイクラシックで535ヤードのミドルホールが登場しました。日本のツアーは常々コースセッティングがやさしいからレベルが上がらないというようなことを言われます。

道具が進化して飛距離が伸びているのだから、コースが長くなって当然とか、全員同じ条件なのだからアンフェアではないといった意見もあります。はたしてそうでしょうか? そのような意見は、真の意味でゴルフを理解しているかなぁという気はします。

このホールは去年まで501ヤード。34ヤード長くなったことになります。この距離は2クラブ分でしょうか。確かにプロの飛距離であればドライバー・スプーンで届くかも知れません。しかし、届くのだからいいというものではないでしょう。長いクラブになれば左右の誤差は当然大きくなりますし、ボールを止めにくい。それをなんとかするのがプロというのはどうでしょう。

ミドルホールであれば、ティーショットの落としどころの設定があり、この範囲からならグリーンが狙えるというコース設計をします。しかし、コースを長くしてしまうとそこまで届かなくなり、セカンドを打つ環境が変わります。そのセカンド地点がグリーンを狙うのに適しているとは限らないわけです。ただ長くしただけでなく、セカンド地点の設定も合わせて改良しているならわかりますが、今回のコース延長はそうは思えません。

このホールフェアウェイ右側にはバンカーがあり、ティーショットで距離を出そうとするとどうしてもそれを避ける左側に打っていかなければなりません。そこからグリーン方向を狙うと、今度はグリーン左の池が利いてきます。セカンドでグリーンオンを狙うために長いクラブで打った場合、転がし上げることができない。長いクラブでグリーン上で止めなければならない。

セカンドでチャレンジした人だけご褒美という考え方もありますが、その考え方はロングホールのものであり、ミドルホールの設計としては単なる意地悪です。ミドルホールのご褒美は、セカンドをより正確に打てた人が得るものですが、このホールは正確に打つということの前に届かせるということが条件となる。つまり、距離が出る人だけが有利となる。これはアンフェアです。

全員が同じ条件なのだからアンフェアではないというのは間違いです。フェアなコースというのは、すべての人がパーを取る攻略法が持て、一つよくいけばバーディというご褒美が得られる設計でなければなりません。最初から寄せワンでしかパーを狙えない、そしてそれを選択する人が多くなるというのはアンフェアです。

コースは長くなれば当然難しくなります。しかし、全英オープンとか全米オープンを見ていて、距離は長くないのにアベレージが4.5とか4.6というようなホールがありますよね。選手のレベルを上げるためにはそういうコースを提供するべきなのです。距離を長くしました、難しくなったでしょ? 選手のレベルが上がりますよ……というのは素人考えです。



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posted by Manabu **Springwater** Shimizu at 06:22 | ゴルフコラム