さてそのアーノルド・パーマーインビテーショナルでの話題と言えば、やはりタイガー・ウッズの優勝ですね。この勝利で通算勝利数がベン・ホーガンと並ぶ64勝になりました。歴代3位タイ。この上にいるのはもう帝王ニクラスと、レギュラーツアー最年長優勝と出場試合11連勝の大記録を持つサム・スニードだけ。ニクラスとの差は9勝、スニードとの差は18勝。
ウッズは1996年にプロに転向したので、これまで13年間で64勝。毎年平均して5勝を挙げていることになります。このままのペースでいけば再来年にはニクラスを、4年後にはスニードを超える優勝数になるわけで、40歳になる前に届いてしまうことになります。いや、年間9勝したことがあるので年明けとか、ヘタすると今年中にニクラスに並ぶという可能性もあり……いやぁ恐ろしい強さ。USPGAツアー以外の優勝数を含めると、全世界で90勝近い優勝。ジャンボの113勝にもなんなく届きそうですね。
今大会もスタートは34位と出遅れていたのに、終わってみればという感じ。先日のアクセンチュアマッチプレーは旅先で見ていたんですが、決勝だというのに大差で勝っていました。余裕というか、対戦相手もなすすべなく苦笑いという感じで、本当に手のつけようがない強さというべきでしょうか。
ゴルフの技術ももちろんあるとは思うのですが、それよりも精神力という部分がすごいんでしょうね。勝利にかける姿勢というか。出遅れても決してあきらめない。予選ギリギリで通過したのに優勝ということもありました。自分は絶対上に行ける、最後には優勝を狙えるという自信を持ってプレーしている、そんな感じがします。そこが他のプロゴルファーとの大きな違いのような気がします。
さて、通算勝利数もさることながら、もう一つ気になるのが出場試合連続優勝。今回の優勝で5連勝となったわけですが、ウッズは歴代2位の7連勝と3位タイの6連勝の記録を持っています。次のCA選手権で優勝すれば6連勝になり、記録をかけてマスターズということになります。これはちょっと見ものですね。
このままマスターズまで優勝なんてことになったら、それこそ年間グランドスラムという話も現実味を帯びてきますし、スニードの11連勝に迫ることもできるかも知れません……まあ、ゴルフは何が起こるかわからないので、気が早すぎる気はしますが。
しかし、今のウッズはそれぐらいの期待ができます。今年、我々は歴史の生き証人になるのかも知れませんね。
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