この沖縄オープンはツアーの開幕戦として位置付けられているわけですが、なぜそれが12月なのか?ということから考えなければなりません。前身である大京オープンの頃から、この12月開催というのが一つ問題でした。
大京オープンの時代は、ツアー最終戦として開催されていて、シード権争いが話題の中心の大会でした。賞金王争いは毎年最終戦までもつれこむわけでもなく、賞金額の大きい秋のインターナショナル戦と日本シリーズでだいたい決着してしまいます。ここに一つ疑問があります。なぜ日本シリーズの後にまだ試合があるのかという点です。
シード権争いは当事者であるプロゴルファーには重要な話だと思いますが、見ている側にとっては最下位争いみたいなもので、話題としてそれほど大きな要素と思えないのです。当時の選手会や、ツアーとして独立した後も、最終戦は日本シリーズにしたいという要望を出したそうなんですが、沖縄側がそれに納得しなかったという話を聞いています。
なんでも、その時期にお祭りがあって、それにあわせた形で試合を開催してアピールしたいというのがいちばんの理由だったという話なんですが、個人的な意見としてはそれがかみ合ってない気がするんですよね。ゴルフを見たい人はゴルフが見たいんだし、お祭りが見たい人はお祭りが見たいわけで、そこに相乗効果があるかというと薄いと思うのです。
むしろ、沖縄をアピールするなら、海で泳げるシーズンになる直前直後なんじゃないかと。せっかく開幕戦になったんですから、私は時期をずらすべきだと思いました。12月に開幕戦と言われても、その後数ヶ月試合がなく、時期的に盛り上がりようがないですよね。盛り上がらなければ当然スポンサーとなる企業だってお金を出したいとは思わないでしょう。
実現可能かどうかは別として、私が考えるベストな時期は4月中旬。マスターズで盛り上がった直後、開幕戦として沖縄オープンが入れば、海開きの終わったの海をアピールでき、その後の観光シーズンに向けて最大の広告効果があるんじゃないかと。沖縄でシーズン到来!という感じにもできますよね。これは12月じゃできない。
他の大会も含め、もう少し全体の試合の流れ、その土地土地への効果を考えたツアースケジュールにしていかないといけないと思います。まあ沖縄オープンはなくなってしまうので、いまさらこんなことを言っても仕方ありませんけどね。
拒絶する沖縄―日本復帰と沖縄の心 | |
![]() | 大田 昌秀 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
[AD]
![]() ![]() |
![]() | Tweet![]() |